第二種電気工事士技能試験テキスト等でVVRケーブルは電工ナイフで外装被覆を剥くように記述されています。わたしもそのことについて何の疑問もなかったのですが、たまたまVVFストリッパーで剥けるということを知りやってみることにしました。
VVRケーブルを使う候補問題は2問
候補問題で使用するケーブルはVVF、VVR、 EM-EEF の三種類で、VVRが使用される問題は全13問中2問だけです。ですので一番使うVVFの練習から始め、VVRは後回しにすることに。
VVF、EM-EEFの外装被覆はもちろんVVFストリッパーで剥きます。ストリッパーの扱いに慣れてきた頃、VVRを使う候補問題の練習のため、いま一度VVRの剥き方をネットで検索。そこで「ストリッパーでVVRを剥きました」という記事を発見!なにか裏技を発見したようなうれしさがありましたw
VVFストリッパーでのVVRの剥き方
VVRケーブルの端を折り曲げる
テキスト等の電工ナイフを使う剥き方にも記述されていますが、VVFストリッパーで剥く際もケーブルの反対側をしっかり曲げておきましょう。
ストリッパーにVVRをセットする
セットするところは、VVR 2.0-2Cなら2.0×2に、VVR 1.6-2Cなら1.6×2にVVFと同じようにセットします。
ストリッパーは最後まで握り込まない
ストリッパーの操作ですが、VVFのように最後まで握り込まないようにします。
上の写真のように芯線の並びとストリッパーの刃の向きを揃えてセットすればVVFと同じようなやり方でも良さそうに思えますが、芯線はよられた状態(ツイストされた状態)で外装被覆に収まっています。
場合によっては芯線を深く傷つけてしまうかもしれません。ですのでストリッパーの握りに抵抗を感じたら握る手を戻し、ケーブルを90度回転させ同じように繰り返して外装被覆に切れ込みを入れます。(握りに抵抗を感じたところで握る手を止め、そのままケーブルをぐるっと回転させても良いかもしれません)
外装被覆を抜き取る
きれいに切れ目がつながっていれば容易に引き抜くことが出来ると思います。多少切れ目がいびつでも力ずくで抜き取ればいいと思います。ただ介在物や芯線を一緒に引き抜かないようにだけは注意が必要です。
介在物を切る
最後に介在物を外装被覆を剥いた根元あたりで切って終わりです。テキストに載っている電工ナイフを使った方法と同じ工程です。あまり根元ギリギリまで切る必要はないみたいです。
まとめ
想定外の使い方ですのでいくつか気を付けなければいけませんが、思いのほか使える方法だと思いました。実際にわたしが受験した 第二種電気工事士技能試験では VVR 2.0-2Cを電源線に使う問題が出題されましたが、この方法で乗り切れました。ちょうど電工ナイフもゴムブッシングの切り込みを入れるのに役立ちましたw
邪道かもしれませんが、電工ナイフの扱いがどうにも苦手だという方や候補問題13問のうちの2問のために新たな作業を覚えるのが億劫だと思われている方は、やってみる価値があるのではないでしょうか。